「バガス」ってなに?バガスの特徴と活用すると得られる3つのメリット

SDGsの重要性が高まっているいま、様々な場面で環境への配慮が求められています。
それは飲食業においても例外ではありません。

2020年からの新型コロナウイルスの流行によって、テイクアウトの需要が増加し、テイクアウト用の使い捨て食器・容器の需要も増加しています。
そこで、注目されているのが「バガス」と呼ばれる素材を使った容器です。

では、そもそも「バガス」とはどのような素材なのでしょうか?
今回は、「バガス」そのものに着目をして紹介します。

さとうきびのカス「バガス」

「バガス」とは、さとうきびから砂糖を作る過程で生まれる廃棄物のことです。より具体的には、砂糖の元となる糖汁をさとうきびから絞った後に残る、茎や葉などの残渣を「バガス」と言います。


さとうきびは、世界70か国以上で生産されている作物です。生産量は世界で約19億トン(2019年度)であり、約8億トンである米の倍以上の生産量を誇ります。


そのため、さとうきびの残渣である「バガス」も毎年約1億トン以上発生しているのです。発生したバガスは、主にボイラー燃料、業堆肥として活用されていますが、余剰分は廃棄されています。

さとうきび畑

「バガス」の特徴

バガスは木材に比べて柔らかいことが特徴です。
そのため、紙の基となるパルプ製造時に木材よりも少ないエネルギーで済みます。


また、バガスを活用した紙や容器は自然由来の原料で作られます。そのため、微生物による分解が可能で、仮にゴミとして自然界に流出しても、自然に土に還ることができるのです。

さとうきびのカス「バガス」

「バガス」を活用するメリット

森林保護

バガスは紙製品の材料になります。木材の代替品としてバガスから紙製品を作れば、木材使用量を減らし、森林を保護することができます。

そして森林保護は、地球温暖化の抑制や生物多様性の保全につながります。バガス活用はSDGsへの取組みになるのです。

廃棄物リサイクル

砂糖の副産物として生まれ、廃棄物として余剰分が捨てられてきた「バガス」。

バガスを活用することは、廃棄物リサイクルに他なりません。「ゴミ」「廃棄過程で発生する温室効果ガス」「エネルギー使用量」の削減に、貢献することができます。

省コスト・省エネ

木材から紙を作る場合、木の伐採→運搬という手順が必要です。しかし、バガスは紙製造工場と隣接した製糖工場で発生するため、この手順が不要です。

結果、伐採・運搬過程で発生するコストやエネルギーを削減することができます。

バガスを活用してSDGsに貢献しよう

今回は「バガス」の特徴や活用するメリットについて解説しました。

テイクアウトの需要が増え、テイクアウト用使い捨て食器・容器の消費量も高まっている今、
「使い捨て食器・容器に環境にやさしい素材を選ぶ」ことは、地球環境保全に貢献する上で非常に重要です。

さとうきびから砂糖を作る過程で生まれる「バガス」を活用することで、環境保全への貢献をはじめ、SDGsへの貢献が可能になります。

地球の将来を想い、食器・容器を見直してみてはいかがでしょうか?

チェーンストリーム株式会社では、バガスから作ったバガス食器のOEM製造を行っています。
お客様のご要望に合うバガス食器・容器のご提案をいたします。お気軽にお問い合わせくださいませ。

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