エコな「バガス容器」とは?製造方法とメリット・デメリットを解説

2020年からの新型コロナウイルスの流行によって、テイクアウトの需要が増加しました。
多くの飲食店で、テイクアウトが始まり、それに伴ってテイクアウト用の使い捨て食器・容器の需要も増加しています。

ただし、1口にテイクアウト用食器・容器と言っても、様々なものがあります。
紙製品、プラスチック製品などがポピュラーなものですが、昨今のSDGsの高まりに伴い注目されている製品があります。

それが「バガス食器・容器」です。

「バガス食器・容器」とは、バガスと呼ばれるサトウキビの搾りカスから作られた容器で、環境にやさしいと言われています。
今回は、そんな「バガス食器・容器」の特徴や活用するメリット・デメリットについて解説します。

「バガス容器」とは?

バガス容器とは、さとうきびの搾りカスである「バガス」から作られた容器です。

さとうきびから砂糖を作る過程で生まれる廃棄物のバガスは、主にボイラー燃料などで活用されていましたが、それでも使いきれない量があり余剰分は廃棄されていました。

そこで、廃棄分をなんとか活用できないかと考えた結果、開発されたのが「バガス容器」です。

バガス素材に関しては、こちらの記事で詳しく解説しております。
「バガス」ってなに?バガスの特徴と活用すると得られる3つのメリット
併せてご覧くださいませ。

バガス容器の製造方法

一般的なバガス容器の製造方法をご紹介します。

1.バガス溶解:バガスを細かく砕いた後、水に溶かす。
2.すき上げ :バガスの溶解液をろ過して、すき上げます。
3.プレス成型:金型で容器の形に成型します。
4.裁断   :余分な部分を切り落とします。
5.検品   :汚れや異物がないか検品して完成です。

バガス容器のメリット

それでは、バガス容器のメリットを紹介していきましょう!
メリットは3つあります。

1.丈夫で軽い

通常の紙容器よりも、繊維が詰まったハリのある素材でできています。そのため、軽いのに形が崩れにくいのが特徴です。

2.汁物・油物もOK!

通常の紙容器に比べ、耐水性・耐油性に優れます。
さらに内側にコーティングを行うことで、汁物・油物の食品でも安心して使うことができます。

3.環境にやさしい

バガスはバクテリアによって分解され土に還る生分解性という特徴を持っています。そのため仮に、自然界に流出しても自然になくなります。

また、バガスを活用することで「地球温暖化抑制」「廃棄物リサイクル」など環境にやさしい効果を得ることができます。

バガス容器のデメリット

続いて、バガス容器のデメリットを1つ紹介します!
デメリットもわかった上で、活用方法を考えましょう。

1.長期保存には不向き

バガス容器は通常の紙容器よりも丈夫ですが、長期保存には向きません。
おススメの利用シーンとしては、パーティーやデリバリー、テイクアウト用などが挙げられます。

バガス容器を活用して環境保全に貢献

今回は、バガス容器の特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説しました。

テイクアウトの需要が増え、テイクアウト用使い捨て食器・容器の消費量も高まっている今、
「使い捨て食器・容器に環境にやさしい素材を選ぶ」ことは、地球環境保全に貢献する上で非常に重要です。

さとうきびから砂糖を作る過程で生まれる「バガス」を活用することで、環境保全への貢献をはじめ、SDGsへの貢献が可能になります。

地球の将来を想い、食器・容器を見直してみてはいかがでしょうか?

チェーンストリーム株式会社では、バガスから作ったバガス食器のOEM製造を行っています。
お客様のご要望に合うバガス食器・容器のご提案をいたします。お気軽にお問い合わせくださいませ。

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