2015年9月に国連サミットで採択されたSDGsに注目が集まっている昨今、様々な企業にてSDGs達成に向けた取り組みが進んでいます。
SDGs達成に向けて、様々な問題がある中で、特に深刻な問題の1つとして「プラスチックごみによる海洋汚染」があります。
近年は、プラスチックごみ排出削減に向けて、レジ袋の有料化や紙製ストローの採用などが行われています。
また、プラスチックに代わる素材の開発も進められており、石灰石を主成分とする素材や、サトウキビのカスから作られたバガスなど様々な素材が誕生しています。
そこで当社においても、従来のプラスチック製品に代わる新素材を開発しました。
それこそが「TAKEPLA」です。
今回は、植物由来成分99%以上の新素材「TAKEPLA」を紹介します。
「TAKEPLA」とは?
「TAKEPLA」とは、バンブーファイバー20%・PLA80%で配合した植物成分99%以上の新素材です!
配合されている2つの素材はどちらも植物由来であり、生分解性の性質を有する自然・環境にやさしい新素材です。
バンブーファイバー、PLAの特徴を紹介したいと思います。
バンブーファイバー
竹を細かく粉砕し、パウダー状にしてからコーンスターチなどを接着剤として混ぜ色素を加えて、熱と圧力で成型します。
竹は広葉樹に比べ、成長過程で大気中へ放出する酸素量が135%と多く、成長速度も3~5年ととても早いです。これらの特徴から竹を栽培することで、地球温暖化の抑制効果が期待できます。
また、竹は生命力が強く、肥料や農薬も必要としないため栽培が容易です。しかし、生命力が強いがために、適度に伐採しなければ増殖してしまいます。
そのため竹は、使えば使うほど環境にやさしい植物と言えるのです。
通常は石油から作られるプラスチックですが、100%植物由来であるPLA樹脂は生分解性の特徴を持ち、地中に放棄するとCO2と水に分解されます。
また、素材となる植物であるトウモロコシやジャガイモなどは生産量も多く、毎年収穫されるもののため、原料が枯渇する心配がありません。
そのため石油系プラスチックに代わる持続可能なプラスチック素材として期待が寄せられています。
20%:80%の配合
PLAはデンプン由来の素材ですが、単価が高いという欠点があります。そのため、より単価を低くするために、天然成分を混合するのが一般的です。
しかし、天然成分の配合率を高くすると、成型時の流動性が悪くなり、成型しにくくなります。また、成型時には金型の温度で、素材が焦げてしまう可能性もあります。
そこで開発されたのが、コストパフォーマンスと成型のしやすさを両立した最適な配合『バンブーファイバー20% × PLA樹脂80%』である『TAKEPLA』なのです。
TAKEPLAを活用するメリット
バンブーファイバーのみから作られた一般的なバンブーファイバー製品は、
・直圧成型であり、加工できる形状の制限がある。
・金型は安いが、成型効率が悪い。
といった、デメリットがありました。
一方でTAKEPLAは、
・射出成型のため成型効率が高く、直圧成型ではできない形状を作れる。
・コストパフォーマンスが高い。
といったメリットがあります。
つまり、より「自由自在に」作りたいモノを作りあげることができるのです。
環境にやさしい新素材で地球にやさしく
今回は、バンブーファイバーとPLA樹脂から作られた新素材「TAKEPLA」を紹介しました。
プラスチックに代わる新素材として活用してみてはいかがででしょうか?
TAKEPLAの原料の1つであるPLAの主要製造メーカーはの半分は中国にあります。
原料調達の安さ、機械設備の良さ、量産体制及び技術力など総合的に、日本より優れているのが実情です。
当社では、中国現地の協力工場にて、100%検品体制で、厳しい日本基準を満たす製品の製造が可能です。
チェーンストリーム株式会社では、TAKEPLAから作った食器・容器のOEM製造を行っています。
お客様のご要望に合う食器・容器のご提案をいたします。お気軽にお問い合わせくださいませ。
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