デジタル化で飲食業界の課題を一気に解消!DX化で実現できる6つの内容とは!?

世の中では「デジタル化」が進んでいますが、飲食業界も例外ではありません。大手チェーンを中心に、デジタル化が図られてきました。そして、今後も飲食業界のデジタル化は加速すると考えられています。それには、飲食業界ならではの現状と課題が大きく関係しているのです。

飲食業界の現状

新型コロナ感染症の影響を強く受け、売上高と利益率が大幅に減少してしまった飲食業界。

しかし、第五類に移行した影響もあり、2022年からの「売上高」「客数」「客単価」は、すべて前年比110%以上の伸び率を達成しています。

日本フードサービス協会 – 外食産業市場動向調査 令和 5 年(2023 年)年間結果報告

さらに、最近では訪日外国人も増加の一途です。

その影響により、首都圏を中心とした飲食店は、インバウンドによる売上アップの恩恵を受けています。

日本政府観光局(JNTO)」 – 2024年5月 訪日外客数 (JNTO推計値)(対2023年比)

飲食業界の課題

しかし、好調な客足の陰で、飲食業界はたくさんの課題を抱えています。そのなかでも、多くの飲食店で頭を悩ませている課題が、「労働力」です。

人員不足

新型コロナ感染症による営業自粛や営業時間短縮などで、多くの飲食店が人員整理の必要に駆られました。

しかし、最近では、客足が戻りつつあります。

飲食店では、減らしてしまった人員を再び確保することが難しく、人員不足に悩まされているのです。

人材不足

会社や組織を牽引する存在である「人材」の不足も、大きな課題です。

新型コロナ感染症やそれ以前の働き方改革により、通勤の必要のないリモートワークが推進されました。

しかし、対面が基本の飲食業界ではそれらへの対応は難しく、ただでさえ確保が困難である、優秀な人材を確保しにくくなっています。

飲食業界がデジタル化を進めなければいけない理由

今後も労働人口の減少が確実だとされている中、飲食業界では人力に頼る営業には限界があります。

また、パンデミックの脅威が日常的な現在社会では、非接触が求められています。

そのため、デジタル化による課題解決は、飲食店の存続や繁栄のカギとなるのです。

飲食店がデジタル化で実現できる6つの内容

飲食店がデジタル化することで、具体的には以下のような内容を実現できます。

実現できる内容① 予約受付の自動化

自社ホームページやグルメサイトの予約フォームに、お客様自身が必要事項を入力するので、予約受付の自動化が実現できます。

予約の電話対応に費やしていた手間と時間が削減でき、省力化の実現にもつながっていくのです。

実現できる内容② 顧客管理の効率化

予約時にお客様自身が入力した個人情報を活用することで、顧客管理の効率化が図れます。

データ化された情報は簡単に検索・加工できるので、イベントの案内など、ターゲットを絞った営業活動も可能になるのです。

実現できる内容③ オーダーと会計の無人化

オーダーアプリの導入によって、顧客は自身のモバイル端末から、メニューのオーダーを行えます。

さらに、決済も顧客自らがキャッシュレスで行えるようにすれば、オーダーと会計の無人化が可能になるのです。

実現できる内容④ 勤怠管理の省力化

タイムカードを廃止して、勤怠管理システムを導入することで、人事担当者の業務負担を減らすことができます。

さらに、タイムカードなどの消耗品を購入する必要もなくなり、経費を削減することも可能になるのです。

実現できる内容⑤ 社員教育の統一化

対面で行っていた社員教育を、動画配信やアプリ学習などにデジタル化することで、必要な教育を効率良く行えます。

また、教育担当者による指導のバラツキをなくせるので、教育内容の統一化も果たせるのです。

実現できる内容⑥ 販売促進の活発化

WEBサイト、SNS、アプリなどを活用した「デジタル販促」により、販売促進を気軽に行うことができます。

紙のチラシやフライヤーなど、コストがかかるアナログ販促と比べ、ほとんど無料で販促を行えるため、高い費用対効果を実現できるのです。

飲食業界でデジタル化が進まない理由

飲食業界でデジタル化が進まない理由としては、「コスト」の面が大きくなります。

デジタル化には専用機器やシステムが必要ですが、それらは高額なものが多く、飲食業界でのデジタル化を阻む要因となっていました。

しかし、最近ではお客様のモバイル端末を利用したシステムなども開発され、低価格化が進んでいます。

価格というハードルも低くなり、飲食業界のデジタル化が進めやすい状況になっているのです。

まとめ

飲食業界が抱える多くの課題は、デジタル化によって解消が可能です。それでも、「デジタル化の実現」と聞くと、難しそうな印象を受けてしまうかもしれません。しかし、時代とともに進化した技術によって、デジタル化は非常にシンプルな構造になってきています。そして、デジタル化は、飲食店がこれからも生き残るため、そして、更なる繁栄を遂げるためのキーポイントとなっているのです。

■参考資料
日本フードサービス協会 – 外食産業市場動向調査 令和 5 年(2023 年)年間結果報告
日本政府観光局(JNTO)」 – 2024年5月 訪日外客数 (JNTO推計値)(対2023年比)
株式会社帝国データバンク – 人手不足に対する企業の動向調査(2023 年 10 月)

この記事を書いた人

チェーンストリーム株式会社 編集部ご覧いただいた担当者さまの新しい気づきや行動につなげられるような記事を執筆しています。編集部には、商品企画、マーケティング、EC事業部、CFP保持者などのメンバーも携わっています。