固定の店舗を持つ必要のない「キッチンカー」での開業は、低予算でスタートできることが大きなメリットです。
比較的気軽に始められることから、キッチンカービジネスへの参入者は、年々増加傾向にあります。しかし、キッチンカーでの移動販売をスムーズにスタートさせるためには、開業の流れや注意点を知っておく必要があります。
キッチンカーで開業するまでの流れ
キッチンカーでの移動販売を開業する準備は、大きく以下の2つに分けられます。
各種営業許可の申請
キッチンカーで営業を開始する際は、出店するエリアにある保健所への申請が必要になります。
あらかじめ出店するエリアを決めて、エリアを管轄する保健所に申請しておきます。
また、食品衛生責任者資格の取得も必要になるので、持っていない場合は、併せて取得しておきましょう。
ただし、細かな規定は都道府県によって異なるため、不明な点は対象の保健所へ問い合わせが必要です。
キッチンカーの取得
販売したいメニューが決まったら、必要な設備の揃ったキッチンカーを取得します。
ただし、キッチンカーを手に入れても、そのままでは営業ができません。
開業に必要な営業許可証の交付を受けるためには、保健所のチェックが必要なので、注意しましょう。
これら一連の流れを完了させるためには、ある程度の時間が必要になります。
開業したい日までに準備が完了できるよう、スケジュールを確認しながら進めていくことが大切です。
さらに、東京都の場合、容器包装に入れられた食品を仕入れて販売する場合、営業許可は不要ですが営業届出は必要となります。
不明な点があったら曖昧にしないで、必ず保健所に問い合わせることが、失敗を防ぐポイントになります。
参考:営業許可・届出の概要|「食品衛生の窓」東京都保健医療局 (tokyo.lg.jp)(外部サイト)
キッチンカーで移動販売する際の注意点
キッチンカーでの移動販売をする際には、注意しなければならない点があります。
出店場所の決定
出店場所が悪いと集客が難しく、売上を伸ばすことができません。販売するメニューに合わせて、適切な出店場所を選ぶようにしましょう。
適性価格の設定
お客様が満足してくれつつ、利益を得られるよう、適正な価格を設定することが重要です。ライバル店の価格設定を参考にすることも、必要となります。
集客方法の検討
現代では、SNSを活用したマーケティングが効果的です。映えるメニューをInstagramやFacebookに投稿し、集客力を高めましょう。
キッチンカー開業でのメニュー開発におけるコツ
キッチンカーで開業する際には、固定の店舗とは違ったメニュー開発のコツがあります。
メニューのアレンジを考えておく
キッチンカーは調理スペースが限られるので、調理方法を絞る必要があります。
しかし、メニューにバリエーションを持たせないと。お客様に飽きられてしまいます。
「カレーをメインにビーフシチューも販売する」「ビーフバーガーをメインにトッピングを選べる」など。
メニューのアレンジにも対応できる、汎用性の高い容器を準備しておきましょう。
料理の提供スピードを上げる
キッチンカーは販売のピーク時間が限定されるので、料理を提供するスピードを上げる必要があります。
キッチンカーで提供されるメニューのほとんどは、「蓋」をすることが必要ですが、蓋をする時間でさえ時短したいものです。
蓋が本体と一体になっているタイプの容器ならば、スピーディな蓋閉めが可能になり、お客様への提供スピードも上げられます。
客単価アップを狙う
ランチや軽食をメインに販売するキッチンカーは客単価が低めなので、ドリンクなどを一緒に販売して客単価をアップする必要があります。
しかし、ペットボトルの販売では、利幅が大きくありません。
トレンドを踏まえたドリンクを提供することで、高単価のドリンクを抱き合わせで購入してもらえます。
環境に配慮した食品容器
キッチンカーで提供する料理はその場で消費されることが少なく、食べ終わった後の容器の処分に困る場合があります。
プラスチック容器の場合はリサイクルの対象になることもあり、捨て場に困る場合も。
しかし、植物を原料とするバガスの食品容器は、「燃やせるごみ」で処分が可能です。
そのため、お客様が容器を処分する際のストレスを削減することができます。
競合しないメニュー
人気のある料理を提供したいと考えるのは、他の経営者も同じです。
そのため、キッチンカーで提供する料理は、他のキッチンカーと競合しがちになります。
しかし、国民食ともいえるラーメンをはじめ、麺類を提供するキッチンカーは比較的少ないものです。
競合が少ない麺類のようなメニューでも、麺類専用の食品容器ならば問題なく提供が可能です。
まとめ
キッチンカー開業のメリットは参入のしやすさですが、その分、ライバルも多くなります。
他のキッチンカーと差別化を図り繁盛店になるためには、付加価値が必要となるでしょう。キッチンカーの場合、店舗の内装や雰囲気で付加価値を高めることは簡単ではありません。
そのため、料理の内容や提供する際の食品容器を工夫することで、付加価値を高めることが必要になるのです。
食のトレンドは常に大きく変化していて、次に来る流行を予測することは大変に難しくなっています。時代の波に乗って話題を集め繁盛するお店でいるためには、時代に即した迅速な変化を遂げていくことが必要になります。
「食品容器をプラスチックからエコ容器に替えたい」「環境対応容器には替えたいけど、機能性は確保したい」など、環境対応と機能性の両立についてのご相談を多数頂いております。
チェーンストリーム株式会社では、バガス素材をベースに環境負荷の低い素材を選択したり、使用する量を少なくしたりと工夫をしながら、日々、製品開発及び営業提案を行っております。
現在SDGs・脱プラ対応素材の一つとして「バガス」が注目されています。バガスについて、何かご不明な点やご相談がございましたら、お気軽に当社までお問い合わせください。
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この記事を書いた人
チェーンストリーム株式会社 編集部ご覧いただいた担当者さまの新しい気づきや行動につなげられるような記事を執筆しています。編集部には、商品企画、マーケティング、EC事業部、CFP保持者などのメンバーも携わっています。