食のトレンドとは? 2023年の振り返りとこれから流行る飲食店の特徴について

相変わらず人気が高い「韓国フード」を筆頭に、インバウンドメニューなど、2023年もたくさんの流行がありました。

これらを提供する飲食店がトレンドとなったのは、決して偶然ではありません。流行る飲食店には特徴があり、その特徴を捉えた飲食店づくりをすることで、これから流行る飲食店をつくりだすことが可能になるのです。

2023年の振り返り

2023年にも、たくさんの飲食店が話題となり、さまざまなフードに焦点が当てられました。ここでは、2023年に話題となったフードと飲食店を、「内食」「外食」「中食」のジャンルに分けて、解説していきます。

【内食】米粉

小麦粉の価格高騰健康意識の高まりにより、2023年は「米粉」に注目が集まりました。

幅広いメニューで活躍できることから、内食メニューで活用する消費者が急増。ベーカリーで米粉を使ったパンを販売することも一般的になりました

【中食】おにぎり

2023年に流行った中食の飲食店の特徴として、「おにぎり」を外すわけにはいきません。

おにぎり専門店が話題となり、SNSはもちろん、テレビ番組にもたびたび取り上げられました。そのブームに影響され、テイクアウトのおにぎり専門店が数多くオープンした年でもありました。

【外食】回復とインバウンド

外食全体の2023年の売上高は、コロナ前の2019年に比べて107.7%という好調

インバウンド需要も大きな話題となりました。
「豊洲 千客万来」では2万円近い価格の超高級海鮮丼も販売され、その豪華な見た目やインパクトから「インバウン丼」と話題になりました。

共通するトレンド

2023年に流行した飲食店には、いくつかの共通した特徴を見出すことができます。

高価格の商品を提供

物価の上昇に敏感になった人が多かった2023年ですが、高価格のフードを提供する飲食店も人気を集めました。

コンビニおにぎりの2倍以上の価格にもかかわらず、1日に1000個以上も売り上げるおにぎり専門店。外国人観光客からは割安と感じてもらえるものの、日本人からすると想像を超える価格帯である丼もの。さらに、実際の販売価格は小麦粉より高いにもかかわらず、値上がりした小麦粉の代用品として話題になった米粉など。

特別感や満足感など。消費者が納得できる理由があれば、従来の価格設定にこだわらなくてもよいということを証明した結果となっています。

SNS見栄えを意識

性別や年齢に関わらず、飲食するフードをSNSにアップすることは、トレンドというよりも「食の文化」になりつつあります。
しかし、頻繁に外食のフードをアップすることが、コスト的に難しい消費者も多いものです。

そのため、気軽に購入できるデリバリーやテイクアウトで、「映える」フードを提供する飲食店が支持を集めました。

そのなかでも、縦長の食品容器に入ったショートケーキやみたらし団子など。
容器に工夫して見せ方を変えることで、従来の商品がヒット商品になった事例もあり、食品容器の持つポテンシャルが期待されるようになりました。

これから流行る飲食店の特徴について

2023年に流行した飲食店の特徴を鑑みて、これから流行る飲食店の特徴について解説していきます。

ミレニアル・Z世代を意識した提供ができる

これから流行る飲食店にするには、ミレニアル・Z世代を意識したフードの提供が必要となります。
ミレニアル・Z世代は「個」や「タイパ」を重視するため、テイクアウトやデリバリーを積極的に活用する傾向にあります。

さらに、SNSの利用頻度が高く、大きな情報発信力を持っています。
そのため、おしゃれな食品容器に入った「映える」テイクアウトやデリバリーを、それらの世代に提供できることが、流行する飲食店の特徴になるといえます。

安全に配慮したフードを提供できる

SNSでの情報発信のスピードがアップし、食品の安全に対するニュースが拡散されやすくなっています。
そのため、健康志向に対応したフードを提供することはもちろん、より安心で安全な商品を提供することも必要不可欠です。

セブンイレブンの『カップデリ』は、トップシールに変更になったことでも話題になりました。
これにより、異物混入のリスクを軽減し、賞味期限の延長も実現しています。
トップシールでお弁当を販売するスーパーマーケットも増え、今後もトップシールを活用した提供方法が増えていくと予想されます。

高価格のフードを提供できる

2023年は値上げラッシュの年となり、食材や飲食店での値上げに敏感になった人も多くいました。しかし、最近では消費者がインフレに慣れてきて、高価格のフードが受け入れられやすくなっています

ただし、単純に値上げをすればよいという訳ではなく、付加価値を加えることが必須になります。
デリバリーやテイクアウトのフードでも、特別感をアピールできる食品容器を使用するなど、高価格に対する意味付けを行うことで高い価格設定が可能になります。

まとめ

繁華街に人足が戻り、飲食店にもコロナ渦前の活気が戻りつつあります。しかし、ここ数年で消費者の食に対する意識は大きく変化し、トレンドは乗る時代ではなく、作り出す時代になってきています。
さらに、食の多様化に加速がかかり、消費者の細分化された要求に対して迅速に応える必要も出てきています。
そのような課題を解決し、流行する飲食店となるには、食品容器による差別化を行うことが有効だといえるでしょう。

また、近年のエコブームやエシカル消費ブームによって、環境に配慮した素材の食品容器の人気が高まっています。
トレンドだけではなく、機能性や素材にこだわった食品容器を使用することで、お客様の満足度を向上させることが可能になるのです。

環境に配慮した容器の企画・製造ならチェーンストリーム株式会社へ。長年培ってきた経験と知識を活かした、高品質の製品の開発を得意としています。
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(参考)
セブン‐イレブン、サラダシリーズ「カップデリ」の「6種具材のお豆腐とひじきの煮物」などをリニューアル発売 – 日本経済新聞 (nikkei.com)
外食産業市場動向調査 令和5年(2023年)年間結果報告 – 一般社団法人日本フードサービス協会