記憶に新しい「タピオカ」や「韓国フード」、数年前の「マリトッツォ」や「塩麴」など、食にはその時代のトレンドがあります。そして、コロナ禍によってテイクアウトやデリバリーの需要が急増するなど、販売形態にもその時代の特徴が現れます。だからこそ、飲食店も時代に順応できるような変化をしていくことが不可欠になり、これから流行る飲食店の特徴を取り入れていくことで、売り上げアップを実現できます。
食のトレンドとは
消費者はブームに敏感であることから、食のトレンドを踏まえたメニューを提供することは、流行る飲食店のひとつの要素となっています。
4割以上がトレンドを踏まえたメニューを活用
食のトレンドに関する調査によっても、約4割の飲食店がトレンドを踏まえたメニューを活用し、8割以上が食のトレンドを気にしているということが分かります。
さらに、その半数以上の飲食店が何らかの好影響を実感していることも分かります。食のトレンドを上手に活用することで、売上高や集客増につなげることが期待できるのです。
今後の食のトレンドとは!?
今後、食のトレンドとなると予測される食品には、次のようなものがあります。
代替食品
現在でも注目度が高まりつつありますが、従来の食品に対する代替食品が食のトレンドになると予測されます。
もちもちとした食感を楽しめる「米粉」は、価格が高騰する輸入小麦の代替として注目を集めています。また、「低糖質食品」の人気によって、グルテンフリーの大豆を使ったパスタやそうめんも人気を集めています。
スパイス欧風カレー
「欧風カレー」とは、誰もが普段から口にしている、ビーフやポーク、ジャガイモ、タマネギ、ニンジンなどを具材にし、カレー粉やルウ等で仕上げているカレーのことです。
それにスパイスを融合したものが、スパイス欧風カレーです。合わせるスパイスの種類や組み合わせ、量、さらに調理方法によっても、バリエーションは無限大に広がっていきます。
テイクアウトやデリバリーは必要不可欠な要素
2020年10月に日本政策金融公庫が行った調査によると、コロナ収束後のテイクアウトの利用意向について、テイクアウト利用者の約2割が「増えると思う」、約6割が「変わらないと思う」と回答していました。
また、コロナ収束後のデリバリーサービスの利用意向についても、デリバリー利用者の約2割が「増えると思う」、約6割が「変わらないと思う」と回答しています。
このように、テイクアウトやデリバリーは食のトレンドとなっていて、これから流行る飲食店になるためには、必要不可欠な要素になっているのです。
これから流行ると予測する飲食店の特徴
これらのことを踏まえたうえで考えていくと、これから流行ると予測する飲食店の特徴は、次のようなものになります。
提供する器や食品容器にこだわる
最近では、飲食する料理をSNSにアップすることが流行しています。
InstagramやX(旧:Twitter)には、あらゆる料理の画像や動画が並び、多くの人が「映え(ばえ)」を重視した料理を求めています。
そのため、料理の内容や盛り付けはもちろん、提供する器や食品容器にこだわる飲食店が流行すると予測されます。
テイクアウトできる
コロナ禍による外出自粛によって大きくニーズが増加したデリバリー需要ですが、外出自粛がなくなった現在では、今後はテイクアウトの需要が拡大すると予想されます。
デリバリーは配送料が掛かるため消費者の費用負担が大きく、自宅などで料理を楽しみたい場合には、テイクアウトのコストがよくなるからです。
しかし、デリバリー需要も衰える予測はなく、デリバリーとテイクアウトの両方に対応できる飲食店が流行すると予測されます。
「おひとりさま」に対応できる
単独世帯の増加によって、飲食店にも「おひとりさま」に対応したサービスが求められるようになっています。
「おひとりさま焼肉」や「おひとりさま鍋」などを提供する飲食店が注目を浴びています。また、デリバリーピザチェーンでも、一人用のピザセットが人気を集めています。
「おひとりさま」は、以前のネガティブなイメージと違ってきています。「おしゃれなおひとりさま」をアピールできるような飲食店が流行すると予測されます。
まとめ
食のトレンドは常に大きく変化していて、次に来る流行を予測することは大変に難しくなっています。時代の波に乗って話題を集め繁盛する飲食店でいるためには、時代に即した迅速な変化を遂げていくことが必要になります。店舗の内装やシステムを変えることは負担が大きくなりますが、使用する食品容器を変更することで、迅速な対応が可能になります。
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チェーンストリーム株式会社では、バガス素材をベースに環境負荷の低い素材を選択したり、使用する量を少なくしたりと工夫をしながら、日々、製品開発及び営業提案を行っております。
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■参考資料
「飲食店リサーチ」(https://www.inshokuten.com/research/company/)
この記事を書いた人
チェーンストリーム株式会社 編集部ご覧いただいた担当者さまの新しい気づきや行動につなげられるような記事を執筆しています。編集部には、商品企画、マーケティング、EC事業部、CFP保持者などのメンバーも携わっています。