すっかり定着したように見える日本のカフェ文化。でも実は、日本のカフェ文化は、欧州はもとより、アジア各国からも大きな後れを取っています。
しかし、それは、日本のカフェ業界には大きな可能性があるということでもあります。だからこそ、消費者ニーズとトレンドを押さえたメニューづくりをすることで、儲かるカフェをつくることができるのです。
2023年は「ヌン活」が話題に
2023年は、若い女性を中心に、アフタヌーンティーをカフェなどで気軽に楽しむことがトレンド入りしました。
カフェの「ヌン活」をもっと気軽に
人気のアフタヌーンティーですが、多くの人が敷居の高さを感じるようです。そのため、購入してきた商品を、三段スタンドやおしゃれな容器に盛り付けて自宅で楽しむ人も多くいます。
アフタヌーンティーには、サンドイッチやプチフールなどの準備が欠かせません。しかし、ひとつひとつを別々の店舗で購入することには、手間も時間もかかります。そのようなニーズは、必要な料理一式とドリンクをセットにして、テイクアウトやデリバリーで提供することで満たせます。
付加価値を感じられる容器で提供
テイクアウトやデリバリーでアフタヌーンティーセットを提供する際には、そのまま楽しめる特別感のある容器に盛り付けることで付加価値を付けられます。
また、料理が混じらないような仕切りのある容器で提供することでも、お客様から価値を感じてもらえます。
アジアのカフェ文化
また、高価格なヌン活が着目されたいっぽう、手頃なアジア風カフェも若者の間で注目されてきています。
韓国のカフェ文化
「カフェ巡り」が韓国旅行の目的になるほど、韓国にはオシャレなカフェが多く存在します。容器や盛り付けなど、ビジュアルに力を入れたインスタ映えするメニューが多いことも特徴です。また、町中の至る所にドリンクスタンドがあり、手頃な価格のコーヒーや紅茶、フルーツジュースなどが気軽に味わえます。
台湾のカフェ文化
お茶が生活に根差しているからこそ、タピオカミルクティーを始めとしたカフェメニューが現地の人に受け入れられています。のんびりと過ごせるカフェもありますが、不動産価格が高い台湾では、賃料の安い小スペースを活用したコーヒースタンドが増え、たくさんの人が提供されるドリンクを楽しんでいます。
香港のカフェ文化
かつてイギリス領だった香港は、お茶文化が根付いています。香港の定番ドリンク「香港式ミルクティー」をパイナップルパンなどのスイーツや麺類と一緒に味わうことが一般化しています。洗練されたカフェではありませんが、古き良き「喫茶店」のような飲食店が生活の一部となっていて、あらゆる世代の方々がお気に入りの店舗を活用しています。
コーヒーよりも紅茶
アフタヌーンティーやアジアのカフェの特徴として、紅茶が挙げられます。そして、これから儲かるカフェをつくる際には、メニューに紅茶を取り入れることをおすすめします。
オリジナリティを打ち出せる
スターバックスのようにコーヒーをメインにしたチェーン店に追従する店舗の場合、差別化が難しくなります。さらに、ライバルが多いため、厳しい競争に打ち勝つ必要もあります。しかし、紅茶をメインメニューにしたカフェは少なく、オリジナリティを打ち出すことができます。
アレンジが豊富
紅茶は、コーヒーよりも他の素材との相性が良く、アレンジがしやすいことが特徴です。
ミルクティーをはじめ、紅茶をベースにしたドリンク「紅茶カクテル」には、たくさんのメニューがあります。水出しの紅茶にレモンやライムを加えたレモンライムティーやフレッシュフルーツを入れたフルーツティーなど、見た目の映え感でも人気を集められます。
トップシールの活用を
手軽に楽しめるアジアのカフェ文化で特徴になるのが、トップシールです。アジアでは市場の中のちょっとしたカフェスタンドでも、ドリンクはトップシールで提供されます。
トップシールは透明なので、中に入っている食品がはっきりと見え、食品の魅力を伝えやすくなります。また、異物混入も防ぐことができ、デリバリー時にこぼれることや商品間違いを避けることもできます。
タイパを求めるZ世代に対応
イートインの回復が進む中でも、テイクアウト需要は衰えていません。2022年3月から1年間のテイクアウト市場規模は、2019年同期比約13%増となっています。朝食・昼食・間食においては、約20%の増加ととくに好調です。
Z世代を中心に、最近の若い世代はコスパとともにタイパも重視します。そのため、カフェメニューをテイクアウトやデリバリーに対応した容器で提供することで、コスパもタイパも叶えたい若者のニーズを満たすことができます。
まとめ
日本のカフェ文化の歴史は意外に古く、スタートは明治時代。その後の長い期間、日本人に愛されてきました。
日本人の柔軟な性格が、カフェ文化を変化させながら育ててきたと言えます。しかし、日本人は柔軟だからこそ、変化を求めるもの。話題性のあるメニューに目移りしがちです。
常に話題となるような新しいメニューには、提供する食品容器にもこだわる必要があります。そして、それが儲かるカフェメニューに繋がっていくのです。
お客様の課題にお応えします
食のトレンドは常に大きく変化していて、次に来る流行を予測することは大変に難しくなっています。時代の波に乗って話題を集め繁盛する飲食店でいるためには、時代に即した迅速な変化を遂げていくことが必要になります。店舗の内装やシステムを変えることは負担が大きくなりますが、使用する食品容器を変更することで、迅速な対応が可能になります。
「食品容器をプラスチックからエコ容器に替えたい」「環境対応容器には替えたいけど、機能性は確保したい」など、環境対応と機能性の両立についてのご相談を多数頂いております。
チェーンストリーム株式会社では、バガス素材をベースに環境負荷の低い素材を選択したり、使用する量を少なくしたりと工夫をしながら、日々、製品開発及び営業提案を行っております。
現在SDGs・脱プラ対応素材の一つとして「バガス」が注目されています。バガスについて、何かご不明な点やご相談がございましたら、お気軽に当社までお問い合わせください。
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■参考資料
女性が殺到「ヌン活」なぜこんなにも人気なのか コロナ禍でも予約が即効で埋まるほど | 外食 | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)
<外食・中食 調査レポート>外食業態テイクアウト市場規模は1兆9267億円、コロナ前比13%増、2022年3月-2023年2月計 | サカーナ・ジャパン / Circana Japan / NPD (npdjapan.com)
この記事を書いた人
チェーンストリーム株式会社 編集部ご覧いただいた担当者さまの新しい気づきや行動につなげられるような記事を執筆しています。編集部には、商品企画、マーケティング、EC事業部、CFP保持者などのメンバーも携わっています。